ChatGPTのカスタム指示とメモリ機能の使い分け
ChatGPTには、ユーザーの要望やニーズに応じて応答をカスタマイズするための「カスタム指示」(カスタムインストラクション)と「メモリ機能」という2つの強力な機能があります。
よく似たこれらの機能を理解し、適切に使い分けることで、より効果的な対話が可能になります。
カスタム指示(カスタムインストラクション)
カスタム指示は、全体的な対話の方針やスタイルを設定するために使用されます。
例えば以下の設定などが一般的です。
- すべての文章は日本語で書く。
- すべてコードブロックでマークダウン形式で表示する。
- すべての文章は句点「。」で改行をいれて表示する。
- リストやテーブルもすべてマークダウン形式で一つのコードブロック内で一括で表示する。
- 必要に応じて適切な見出しを使用する。
カスタム指示は恒久的な設定であり、新しいセッションを開始するたびに自動的に読み込まれ、適用されます。
メモリ機能
メモリ機能は、ユーザーの好みや特定の指示をプロンプトで指定しそれを記憶し、それに基づいて応答を調整します。
例えば、以下のような具体的なメモリ設定が可能です。
- ユーザーはすべての文章を句点「。」で改行して表示することを望む。
- ユーザーは「コマ表示」と指示した際に、回答をコードブロックでマークダウン形式で表示することを希望する。
- ユーザーは「プレ表示」と指示した際に、回答をプレーンテキスト形式で表示することを希望する。
この機能により、ユーザーの個別のニーズや好みに合わせた応答が可能になります。
メモリの内容は都度変更可能でありしてそれを同じセッション内で即再現し保存削除もリアルタイムで可能です。
カスタムインストラクションの場合は新規セッションを開いた時に最初に読み込まれるのでセッション途中の変更はリアルタイムでは反映されません。新規チャットを開いた時に更新されます。
メモリ機能は継続的な対話の中で一貫性を保つことができるため、恒久的でありながらよりパーソナライズされた体験を提供します。
上記のメモリ機能の応用:ChatGPTにおける擬似ショートカットの設定方法
ChatGPTには、ユーザーが応答形式を迅速に変更するためのショートカット機能はありません。
しかし、メモリ機能を活用することで、擬似的なショートカットを設定することができます。
この方法により、特定のコマンドを使用して簡単に応答形式を変更できます。
擬似ショートカットの設定方法
1. ショートカットの定義
まず、特定のコマンドを定義します。
これにより、特定の応答形式を簡単に指定することができます。
以下は、一般的なショートカットの例です。
- コマ表示: コードブロックでマークダウン形式で表示する。
- プレ表示: プレーンテキスト形式で表示する。
2. メモリ機能の設定
次に、ChatGPTに対してこれらのショートカットを記憶させます。
以下は、具体的なメモリ設定の例です。
- 「ユーザーは『コマ表示』と指示した際に、回答をコードブロックでマークダウン形式で表示することを希望する。」
- 「ユーザーは『プレ表示』と指示した際に、回答をプレーンテキスト形式で表示することを希望する。」
3. 使用方法
これで、対話中に簡単にコマンドを使用して応答形式を変更できます。
コードブロックでマークダウン形式の表示のメリットはなによ?
視認性は悪くなりますがワードプレスのエディターに「コードをコピーする」ボタンで1発でコピペが簡単に実現できることに最大のメリットがあります。
コマ表示の使用例
「次の内容をコマでお願いします。」
ChatGPTにおけるカスタム指示とメモリ機能の使い分け
ChatGPTには、ユーザーの要望やニーズに応じて応答をカスタマイズするための「カスタム指示」と「メモリ機能」という2つの強力な機能があります。
これらの機能を理解し、適切に使い分けることで、より効果的な対話が可能になります。
カスタム指示(カスタムインストラクション)
カスタム指示は、全体的な対話の方針やスタイルを設定するために使用されます。
以下の設定が一般的です。
- すべての文章は日本語で書く。
- すべてコードブロックでマークダウン形式で表示する。
- リストやテーブルもすべてマークダウン形式で一つのコードブロック内で一括で表示する。
- 必要に応じて適切な見出しを使用する。
カスタム指示は恒久的な設定であり、新しいセッションを開始するたびに自動的に読み込まれ、適用されます。
ただし、セッション途中の変更はリアルタイムでは反映されず、新規セッションを開いた時に更新されます。
メモリ機能
メモリ機能は、ユーザーの好みや特定の指示を記憶し、それに基づいて応答を調整します。
例えば、以下のような具体的なメモリ設定が可能です。
- ユーザーはすべての文章を句点「。」の後に\nを追加して表示することを望む。この設定を正確に再現するため、すべての回答で句点「。」の後に\nを追加すること。
- ユーザーは「コマ表示」と指示した際に、回答をコードブロックでマークダウン形式で表示することを希望する。
- ユーザーは「プレ表示」と指示した際に、回答をプレーンテキスト形式で表示することを希望する。
メモリの内容は都度変更可能であり、同じセッション内で即再現し保存削除もリアルタイムで可能です。
この機能により、ユーザーの個別のニーズや好みに合わせた応答が可能になります。
継続的な対話の中で一貫性を保つことができるため、恒久的でありながらよりパーソナライズされた体験を提供します。
カスタム指示とメモリ機能の使い分け
機能 | 概要 | 利点 | 限界 | 適用例 |
---|---|---|---|---|
カスタム指示 | 全体的な応答スタイルやフォーマットを指定するための機能 | 簡単な設定、恒久的な変更が可能 | セッション途中の変更はリアルタイムでは反映されない | 全体的に一貫した形式で応答が必要な場合 |
メモリ機能 | ユーザーの好みや過去の設定を記憶し次回の対話に反映 | 一貫性、継続的に同じ設定を維持、ユーザーの好みに合わせた応答 | 初回設定の手間、設定の修正には再設定が必要 | 長期的に同じ形式で応答が必要な場合 |
優先順位の決定
通常、具体的な指示やメモリ機能の設定が優先されます。
カスタム指示は全体的なガイドラインとして機能し、特定の指示やユーザーの好みによって調整されることが多いです。
具体的な例として、カスタム指示で「すべての文章を句点「。」の後に\nを追加して表示」と設定している場合、それを継承しつつユーザーが「プレ表示」と指示した際には、その対話ではプレーンテキスト形式が優先されます。
同様に、「コマ表示」と指示された場合には、コードブロックでの表示が優先されます。
機能 | 概要 | 利点 | 限界 | 適用例 |
---|---|---|---|---|
カスタム指示 | 全体的な応答スタイルやフォーマットを指定するための機能 | 簡単な設定、恒久的な変更が可能 | 特定のユーザーの細かい好みには対応しづらい | 全体的に一貫した形式で応答が必要な場合 |
メモリ機能 | ユーザーの好みや過去の設定を記憶し次回の対話に反映 | 一貫性、継続的に同じ設定を維持、ユーザーの好みに合わせた応答 | 初回設定の手間、設定の修正には再設定が必要 | 長期的に同じ形式で応答が必要な場合 |
カスタム指示の設定とメモリ機能の設定の違い(おさらい)
カスタム指示
- 適用範囲: すべてのセッションで適用される全体的な設定。
- 使用例: 文体や言語の設定、表示形式の基本ルール。
- 再設定の必要性: 基本的には再設定不要。
- 適用されるタイミング:リアルタイムに変更は不可能。変更後に新規チャットを開いてはじめて適用される。
メモリ機能
- 適用範囲: ユーザーごとの特定の指示や好みに基づく設定。
- 使用例: 特定の応答形式の記憶、ユーザーの好みに合わせた応答の調整。
- 再設定の必要性: 初回設定後は継続的に適用されるが、明確にメモリに登録、非登録を指示する必要はある
- 適用されるタイミング:リアルタイムに変更が可能。変更後に即適用される。
まとめ
カスタム指示とメモリ機能を適切に使い分けることで、ChatGPTをより効果的に利用できます。
特定の設定や好みを事前に記憶させることで、ユーザーに合わせた一貫した応答が可能になります。
これにより、ユーザーは毎回の対話で自分の好みに合わせた情報を得ることができ、より満足のいく体験が提供されます。
今後もこれらの機能を活用して、効率的でパーソナライズされた対話を楽しんでください。